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2009年10月04日(日) プチ連載「一護とルキアの立場が逆だったなら/出逢い編(仮)」その6

訳も分からずに私は姉の寝室を出た。
側にいた方が、という気はあの言葉を聞いて消え失せた。
おそらく姉は一人でも大丈夫だ。
根拠はないけれど、そんな確信が私の中を占めている。

それはそうと、『行け』とはどこへ行けというのだろう?
開け放たれた玄関の向こうでは、少年が戦っていた。
相手は先ほど見た化け物とは背格好がまったく違う。

「くそ!どんどん湧いてきやがって・・・今日は何の祭だってんだ畜生が!」

毒づきながらもあっという間(と言うと間抜けなようだが)に化け物を倒していく。

(まさかあの場?)

そんなこと生身の人間、しかも大人でもない、ただの高校生にできるわけがない。
一応体力も気力もついでに度胸もそれなりにはあるつもりだが、
さすがに化け物相手にまともに戦えるようにはできてはいない。

ふらりと、新たな化け物と戦う少年の背後に違う化け物が現れた。
本当にどこから生まれてきているのか分からないけれど自然に、
ゆっくりと少年に近づいていく。

少年は気づいているのかいないのか。

化け物が手を振り上げた。

「逃げろ!!!」


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