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■ 人生に疲れた日
月曜日には上がるといっていた学校関係印刷物のゲラ刷りが昨日になっても上がってこない。一応確認のTELをしたら「できてますよ」だと。………この場合どっちが連絡をすべきかは見解の相違が発生しそうだし(しかも怒りにまかせて机ひっくり返しかねない)、元広告代理店勤務としてはとりあえず余裕で受け答えたのだが「それでは明日取りに伺いますが時間は…?」「ああ、午前中出ちゃうんで、9時に来て下さい」、………待てやコラ。
ウチから印刷所までは坂(あまりの急勾配のため口をきく気も失せることから我が家では『無言坂』と呼ばれている)をふたつ越えて片道40分のちょっとしたハイキング・コースだ。 しかし担当者として行かねばならない。免許もあるし車もあるけど試験時以外運転したことがないのは「乗れない」と同義語である。強制歩行しかない。 今朝方はまだ暑かった。8時過ぎに家を出て、40分歩いてゲラを受け取り、途中学校で必要な処理を済ませて再び40分歩いて帰宅。別の担当者にFAX送信してとりあえず一息。しかし話はここで終わらない。今日は更に片道1時間半の某所へおつかいに行く日なのだ。
雨の予報が出てたので折りたたみ傘を持ち、お気に入りの文庫も持ち再度出発。そーいやフルバの最新刊が出てるんだっけ、と行きに購入。 しかし目的地に到着した時しとしとだった雨脚が、帰る頃には「ポリバケツをひっくり返したような」状態になっていた。どうしよう、少し遣り過ごすか。しかしすでに体力限界で早く帰りたい。仕方なくどしゃ雨に繰り出したが甘かった。一本500円の折りたたみなぞほとんど役に立たない。足元は満ち潮引き潮ときどき滝壷である。3分もしないで靴の中から水が溢れ出す。国道沿いの舗道で観光バスのタイヤから大量の雨をはね返されスカート下半分全滅。もともとすべりやすい靴がまるで氷の上を歩くようで身体全体に緊張感が走った。
やっとこ最寄駅にたどり着いた頃雨脚がおさまり(大体そんなものだ#)、とにかく水を拭こうとしたがバッグの中までぐっしょり。当然文庫(これからクライマックスだというのに!)はよれよれに膨張し、フルバ最新刊もほぼ同様。そろそろ気力がマイナス値になりかかるが夕餉の買い物をしなくてはならない。こういう時に限って味噌だのしょうゆだのが切れている。腕が抜けそーに重い。 びしょびしょスカートが半乾きになったところで電車に着席。文庫はページ同士がひっついてしまいぼろぼろに破れそうで恐くて開けない。なすすべもなくぼーっと揺られて1時間半。戻ってきた駅はさっきの雨が追いついてきたのか又もやどしゃ降り。もういい、なかばヤケ(ここまででも充分ヤケっぽいが)でバスに乗ると冷房が濡れた服に異様に寒い。噴出し口をあっちに向けようと中腰で立った途端靴がすべってすねを打つ。 マンションに帰ると郵便受けにはDMがぎっしり。一瞬口にくわえるかどーしようかマジで悩む。ほうほうの体でエレベーターに乗り、バッグを引っかきまわして玄関の鍵を落とす。ドアに傘を引っ掛けつつころがるように廊下を行き、荷物を下ろしたところでFAXが入ってきた。 「さきほど受信ミスがあったので再度送ってください」
今日はもう観戦記録書けません、許してください。
2002年06月20日(木)
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