Underground


2003年12月01日(月)
背中かゆーい

「皆、無事に渡りきったか?ヘルモード。」
黒馬に乗った騎士に振り返り言った。
「確認しました。全員無事に渡っております。」
ふと、安堵がもれる。
「そうか、だが安心しても居れまい。どこに奴らがわなを仕掛けているか予測がつかん。いまや、我が祖国すらも敵になりかねぬ勢いだからな。ヘルモード、お前も帰るなら今のうちだぞ。」
なかば皮肉交じりな口調だ。彼女は馬をゆっくりと進めながら対岸を見つめる。ゆるりと風が流れ美しい黒髪も緩やかに靡いている。
「閣下の強情さは昔から存じ上げておりますから、嫌だったらはじめからついて行きませんよ。そろそろわれわれも向こうに渡らねば、敵も迫ってきてますよ。」
「いや、私はもう少し待つ。お前は先に渡って行け。」
「?!なにを言うのですか!?これ以上待っても来るのは敵兵だけですよ!一体何を待つというのです」
ヘルモードは声を荒げる。
「お、お前でも興奮することがあるんだな。」
サウーレは微笑んだ。ヘルモードは我に帰り言葉を返す。
「閣下が無茶を言うからです。冗談ではなく本当にここはもうすぐ、奴らがやってきます。ここで襲われては勝ち目はありません。」
「別に戦う気はない。ただ、私は待っているのだ。」
「一体何を待っているのです。」
「そう、ずっと昔に約束した、あの人との・・・・・。」
「あの人・・・・とは?」

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不摂生たたって背中痒いです。。。うえーん。


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