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婚姻に纏るはなし・1 - 2002年08月14日(水) >破談 大学の後輩で会社の後輩でもある 一見社会的には親しいように見える彼女。 はっきりいって性格的には合わないが嫌いではない。 それなりに可愛がったが心ならずもの関わりで 行動を共にしたことがある程度。 その彼女、去る3月末の先輩の退職パーテイー席上で わざわざ我々に「婚約者」を紹介してくれた。 此のパーテイーはあくまで公のモノなので 送られる側以外の私的なことを持ち込むことは、 少し、いやかなり不謹慎だったのだが。 元々常識の枠が大概のヒトよりも広めの人間だったので 大方の人々はおめでたいことだからと、大目、にみた。 その彼女から 「婚約合い整い披露のお知らせ」が届いたのが7月下旬。 「御多忙中申し訳ないが8月10日までに返信を」とのこと。 お知らせが7月下旬で返信が8月10日、肝心の披露が9月上旬と 誠に慌ただしい、と感じた。 さて、その返信だが他意はなかったがすっかり忘れていた。 そのことに思い至り、慌てて記入、投函しようとしていた処 今度は「皆さま方には御祝福の御言葉を戴き」で始まり 最後に「婚約を解消し今後は互いに新たな幸せを目指し」で終わる 葉書が届いていることに気付いた。 こういうのを青天の霹靂というのだろうか。 3月、紹介された相手にかなりの違和感を覚えたが 当人が幸せそうなので、まあ、いいか、と思った。 後で泣かなければいいけれど、などという考えが頭を過ったのは 此のことの予感或は予見だったのか。 三十路を過ぎ職も失う。今後の生活に不安を覚える年ごろ。 自分の足でしっかりと立っていなければ それ以上のモノを失ってしまう可能性を改めて考えさせられた。 ...
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