ふうこの英国留学日記-その後

2002年04月19日(金) アリヴェデルチ ベニス

朝はゆっくり9時近くに起きた。Mはもうとっくに起きて朝ごはんを済ませていた。
私は起きて、シャワーを浴びて、朝食を終えるとサン・ジョルジョ・マッジョーレへ。
先日、団体で来た時に見逃した、カルパッチョの絵が気になっていたにで、それを観るのと鐘楼に登りたかったのだ。カルパッチョの絵はどこにあるのかわからなかったので、係員に聞くと、個人的にその絵の飾っている部屋まで連れて行ってくれた。
部屋の中には私1人で、絵と静かに向かいあう。この絵も竜を退治するサン・ジョルジョを描いたもの。同じ画題でもスコーラにあったのと構図などがかなり違う。私が見ている間にフランス人のおじさんが1人入ってきて、私にスコーラのカルッパチョは観たかと聞いて来たので、昨日行きました、比べると面白いですね。と答えると、「私はあっちの方が好みだなあ」と言ってさっさと出て行った。
その後、鐘楼に登ると天気が良いせいか日本人のカップルが何組もいた。新婚旅行かな?などと思いつつ、日本にいる彼のことを思ってちょっと淋しくなった。
天気がとても良いので鐘楼の上はとても気持ちよく、眺めも素晴らしいものだった。
ああ、この美しい島々から成り立つ国を後にするんだと思うと少し淋しいと同時に、遠く離れた東の果ての日本からこんな場所に来て17日間も過ごした自分を不思議に思った。

鐘楼を降りると教会を出て、ベニス本島に渡り、サン・ザッカ―リアの前からサン・マルコ広場を横切り、そこからトラゲッタという渡し舟でサルーテ教会の近くへ渡った。途中、友達へのみやげ物を少し買ったり、ブラブラ太陽と海のまぶしさを楽しみながら歩く。
サルーテの方から、ペギー・グッゲンハイムのミュージアムショップにより、ここオリジナルのペンをまたお土産用に追加で買う。書き味を試したり、色を選んでいる間、店員と話が弾む。「そのペンはいいわよ、ベニスならではのゴンドラとペギーグッゲンハイム美術館の建物が両方モチーフになってるし、しかもペギーの笑顔までついてるんだから」
そして、水上バスの乗り場へ行き、ジュデッカ島のアパートへ。
ルームメイトのMはまだ戻っておらず、1人で台所やトイレ、片付け、ゴミの始末などをする。1時過ぎにMが戻ってきて、家具の位置を元にもどして出発。

空港からHさんと日本にいる彼に電話。Hさんは留守でご主人にお礼を言う、彼のほうはミラノの事件で少し私のことを心配していたところだと言っていた。

バイバイベニス。と眠っている間にアムステルダムのスキポール空港へ。
空港からタクシーに乗って、夜10時ころに大学の寮に帰宅。ほっとしたところでメールをチェックするとこの大学にいる一番仲の良い友達の誕生日パーティーが夜の12時から開かれるというので来るようにというメールが。というわけで休む間もなくベニスで買った誕生日プレゼントとカードを持って、彼女の部屋へ。12時前につくともう10人近くの人が集まっていてみんなで12時になるのをカウントダウンして彼女の誕生日を祝う。そして、イタリア人の友達の作ったティラミスを皆で食べる。

みんなで一時半くらいまで彼女にプレゼントをあげたり、カードを紹介したり、おしゃべりしたり。2時近くに友達に送ってもらって部屋に戻り、爆睡。


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