2002年10月13日(日) |
ホメロスのオデュッセイア |
ホメロスの「オデュッセイア」の映画をTVで見た。 1997年制作、コッポラ製作総指揮、アンドレイ・コンチャロフスキー監督という一大アドベンチャー。日本では劇場未公開。
すごい制作予算がかかっただろうなあという豪華な冒険映画映画だった。ホメロスの「オデュッセイア」は文系の勉強をしていると避けて通れない古典中の古典といえる文学作品。 昔で言うと、超娯楽大長編。という感じだったらしいが。。 私は読んだことも無く、例に出されるたびに、イメージがつかめなくて困っていたが、今日は、これがどういう話なのかということがわかる良い機会だった。
要するに、ギリシャ、トロイヤ戦争の時、トロイの木馬の作戦で大勝利をおさめたギリシャの英雄、オデッセイが奢りたかぶり、神々への感謝を忘れ、冒涜の言葉を吐き、その結果、神々によって様々な苦難に会い、20年もの漂流の果、神々も彼を許し、やっと故郷へ帰れるという話。 長い話の中の一つ一つのエピソードが様々な教訓に満ちている。。。。
物語というのは、本来、神話的、寓話的なものなのだと思う。古典文学の多くはそういう要素が強いと思う。そのメッセージは本質的、普遍的なので、いつの時代にも意味を持ち続け、現代にいたるまで読みつがれてきた。
うーん、ギリシャ・ローマの古典が文化の源という考えは欧米社会には 今どれだけ根強くのこっているのだろう。。。。
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