ふうこの英国留学日記-その後

2003年03月04日(火) 春眠暁をおぼえずとも映画を観る


眠い。最近非常に眠い。
でも、ふとんに入ると眠れない。
昼夜逆転してしまっているのね。。。

眠くても相変わらず映画漬けの日々。
映画を観ていると眠くないし、勉強から逃避できるし。。。
でも、今映画の字幕翻訳の課題にチャレンジしていて
今まで数多くの映画を字幕で観てきたのが感覚として
役にたっていると感じる。

さて、この10日間でみた映画はなんと。。。6本

一本目 「戦場のピアニスト」
期待が大きすぎたのか、思っていた以上の感動はなかったが、
ドイツ軍に侵略されたときのワルシャワのゲットーの実体が描かれていて
それがなんともショッキングだった。想像を絶する。
ちなみにこの映画はドイツ語の部分だけが字幕。ポーランドの人たちは皆
英語を話しています。

二本目「Nine Queens」(アルゼンチン映画)
詐欺師の男2人組みが繰り広げるドラマ。最後のどんでん返しには笑った。
映画としてはとても面白いが、こんなにアルゼンチンは犯罪だらけなのか?
一瞬もウカウカしてられないのね?と思った。
でも、出演者も魅力的だし、ストーリーもテンポがよく、思わぬ佳作。

三本目「Shoha(ショアー)」
これは授業の一環で観た。ナチスによるホロコーストについての有名なドキュメンタリー映画。9時間半の長編だが、授業の参考資料として最初の二時間だけを観た。
ドキュメンタリーの手法としてはとても優れていると思う。
ホロコーストについての映画を一週間に二本も観ると、知識がリンクするので
理解は深まるのだが。。。。極めて暗い気持ちになる。
アウシュビッツの生き残りの1人が語った。。。
今となっては自分がここに昔いたことが信じられないと。
映画をみる私は、そんなことがあったとは信じられないと思うのは当たり前だろうなと思った。私も信じたくはない。

4本目「ロスト イン ラ・マンチャ」
私の好きな監督テリ−・ギリアムの「ドンキホーテを殺した男の」のメイキング・ドキュメンタリー。この本作はいろいろな事情が重なり50億円という制作費をつかいながらも製作中止に。その撮影準備から製作中止にいたるまでの過程が描かれたドキュメンタリー映画。本作がないメイキングムービーというのも珍しいだろう。
偉大な監督は大いなる夢見人間で現代のドンキホーテなのかもしれない。
彼の初期の出世作は「嘘つき男爵」の話だったしね。
でも、もしこの「ギリアム版ドンキホーテ」の映画が完成してたら面白いモノになっていたであろうことは、間違いなく、ギリアムファンとしては痛々しい思いでいっぱい。

五本目「ジョイ・ラック・クラブ」
これはTVでやっていたので観た。女性には評判の高い映画だと思うが、うーん、私にはイマイチはまりきれなかった。ただ思ったのはいつの時代も女性の悩みは変わらないなあと。結婚や出産、子育てはいつも女の物語なのか?母から娘たちへ、その痛みと愛は受け継がれる。この映画に出てくる男たちの影の薄いこと。

6本目「CHICAGO」
これは大学のアートセンターまで観にいきました。といっても3ポンド(600円)なんだけど。楽しみにしてたし、やっぱり楽しめた。
キャストもレニーがロキシーはミスキャストなんじゃないの?ロキシーはもっと悪女っぽい美人じゃないと。。。と思っていたが、彼女の奮闘ぶりにほぼ満足。。。とはいいつつ、やっぱりちょっと不満かな。
以前、NYのブロードウェイでCHICAGOのミュージカルを観たときも、ヴァルマ役には大満足だったのだけれど、ロキシー役はあんまりかっこいい女性じゃなかった。いつか。。。素敵なロキシーのキャストでもう一度このミュージカルを見てみたいと思う。
ミュージカル映画としてはすごく良く出来てるし、場面の変換や挿入の仕方もかっこ良かったと思う。でも、フォッシーの映画としてはやはり「キャバレー」のほうがずっと魅力的で、彼の舞台を映画化したものは、彼が直接監督をしたあの映画を超えることは難しいのかも。。。と思った。


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