2003年03月15日(土) |
戦争回避の可能性関して |
経済的展望に基づく戦争回避の可能性を考えていたところ、とても共感できる記事をネットで見つけたので紹介します。
イラク侵攻とドル暴落の潜在危機 by 田中宇 http://tanakanews.com/d0311iraq.htm
特にこの記事の中の
「アメリカが世界から見放され始めたら、ドル暴落は空想小説の世界から出て現実の問題となり、時間の問題になる。アメリカの中枢部は、この危険に気づいているはずだ。私が「アメリカは開戦できない」と思うのは、そのような理由による。」
というところには励まされた。私もそう思いたい。アメリカの中枢部は国連の決議案なしに開戦することは、アメリカにとって経済的な面ばかりか、国際的な信用面での損失が大きすぎるということを気付いているだろうし、その圧力が軍部にストップをかけると信じたい。
彼がこの記事の中で述べているように、アメリカという国にとって利益をもたらさない戦争を、アメリカのごく一部の人々の権益のためにするのは、馬鹿げているとしか思えない。パパブッシュでさえ、アメリカ単独でのイラク侵攻に反対を表明しており、すでに多くの人がこのことに気付いている中で、国連の決議を無視して開戦したあかつきには、ブッシュは歴代の大統領の中でもアメリカン・パワーを失墜させた大統領として歴史に名を残すことになるだろう。
ブッシュ大統領へ、歴史に汚名を残したくなかったら、今回の戦争は勇気をもって開戦をとどまるべきだと思います。今イラクを侵攻することはアメリカの信用の失墜と、経済的損失と、世界情勢に混乱を生むだけです。
99%の人が開戦は不可避だと言っても、私はまだ戦争回避の可能性を信じてる。 世の中は不条理なことばかりだとわかっていても、個人として、基本的に馬鹿げた不条理にまかりとおって欲しくはないから。 これで、近いうちに英・米が開戦したら私は落ち込むだろうなあ。
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