2003年03月19日(水) |
世界の終わりは君と一緒に・・・ |
ついに、戦争が始まる。 ブッシュのフセインへの亡命勧告が48時間たって時間切れになった、本日のイギリス時間深夜1時。私は落ち着かない気持ちで、寮のキッチンのTVの前に行き、ニュースを見始めた。
戦争が始まったといったからといって、すぐに私の住む街が攻撃されるわけでもなく、悲痛な気持ちとは裏腹に明日の朝も、私はいつもと変わらない朝食を食べるのだろう。今日、食料の買出しに行って帰って来たら、ギリシャ人の女の子のフラットメイトに、「ふうこは戦争が始まるから食料買いだめしたの?」とからかわれた。ああ、戦争がある国ではそういうこともありえるんだな、と思った。
アイルランド人の女性にに晩御飯を招待されていたので、夕方は彼女のフラットに出かけたのだが、日本はアメリカをサポートするって宣言したんでしょ? どうしてだと思う?と質問されてうまく答えられなかった。経済的、軍事的理由で、日本はアメリカには反対できないわよね。とイギリス人の女性に言われて、そうだね。と頷くしかなかった。
イラクの国民はいまどんな気持ちで時間を過ごしているのだろう。 数時間後、数日後に自分の住む街が戦場になるという可能性の中で、何を思い、誰と話をし、食事を共にしているのだろう。
バグダッド市内に住むイラクの男性のインタビューを見た。 「私の家も、仕事もここにあるし、家族もいる。仕事を捨ててどこに行けっていうんだ。そうしたら、家族はどうやって生活していくんだ。ここにいるしかないんだ。」というようなことを彼は言っていた。
私はいろんな人に頼ったり、助けられたり、して生きているけれど、明日私が死ぬかもしれないという時になって、この人のために自分は死ぬわけにはいかないと思えるような相手がいないかも。。。と思った。 私にとって死んで欲しくない相手は何人もいる。私は彼らを必要としているけれど、反対に私を必要としている人はいるのだろうか?
世界の終わりは君と一緒に、と思えるような相手、最後に、ありがとう、愛していると伝えたい恋人がいないのはつまらないな。。。と思った。
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