2003年04月23日(水) |
Death in Venice- ベニスに死す |
大学の特別上映でビスコンティの「ベニスに死す」を見た。 マーラーのテーマが感傷を誘う美しい映画。しかし、後半は私にはグロテスクに感じた。
どうせ死ぬならベニスのような美しい場所で死にたいかも。 しかし、この映画を見てあらためて「美」というものの強さを思い知らされた。 頭のいい人、肉体的に強い人、美しい人。。。この中で一番生きていく上で 有利なのはどれでしょう? という質問に、どれでもどれだけとびぬけているかが 問題なので、なんともいえないなと思っていたけれど、この映画を見るとやはり美は強し!と思った。
14歳くらいの少年・少女というのは人生で一番美しいのかもしれない。 性的に成熟しておらず中性的かつ、子供の面影をたたえながらも顔つきは大人のもつ知性を伺わせる。大人でも子供でもなく、男でも女でもない彼の顔はまさに天使か悪魔か。
私も13歳の時に撮った自分の写真をみて、自分の歴史の中ではこの頃が一番可愛かったかもと思った。150cmで40kgぐらいしかなかったやせぽっちの私は手も足も細く、お尻もちっちゃかった。15歳になるころには肉がつきはじめ、あっというまに体重も増えてしまったけど。
言ってもせんないが、この映画を観て、どうして自分はもっと美形にうまれなかったんだろう・・・と思った。 私の父も母も二重でけっこうくっきりとした顔立ちなのに、私は一重で地味な顔だし。まあ、この顔でも私を愛してくれた友人達、過去の恋人達のおかげで、(家族は私がどんな顔でも愛してくれたと思うので)今の私がいるのだから、いいのだけれど。 しかし、この映画に出てくる美少年のように美しかったら人生は変わるだろう。 彼はこの映画で世界的に有名になったにかかわらず、音楽学校での勉強をつづけたいとあまたの出演以来をことわり、一切の芸能活動をしていない。 無垢なる美しさはショウビズにその美しさをさらしてお金をかせぐ必要などないのね。
年をとると顔に人格が出るというので、私はその面でがんばろう。。。
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