2003年11月10日(月) |
雨の東京とマトリックス |
今日は用事があって久しぶりに神保町へ行ってきました。 出版社で働いていた頃はしょっちゅう来てたんだけど、もう丸二年以上ぶり。 1人で昔上司によく連れて行ってもらっていた三省堂の地下のビヤホールに 入り、ランチを食べた。変わってなくて懐かしい。 でも、あれからもう5年くらい経ってるんだよなあとなんだかしんみり、 そして神保町の金券ショップでマトリックス (Revolutions) の前売りを安く売っていたのでそれを買って帰りに1人で新宿で観てきました。 だって、一応映画ファンとしては気になるマトリックス。。。
正直言えばマトリックスはこの三部目が一番つまらない。最初の作品がやっぱり 一番面白かったんじゃないかな。。。私の好きなトリニティーは死んじゃうし。 この作品の見所は女性とミフネ船長の大活躍。ミフネ船長のエピソードはは三船敏郎へのオマージュだよね。このミフネ役のおじさん俳優いい味だしてたよー。私の友達は彼のウォーと叫びながら銃を撃ち続けてた時の鼻の穴の開き方がすごい!!って注目してた。確かにすごい!
私が一番ぐっときたのはミフネ船長の意志をくんで、ネオを崇拝する少年が命がけでゲートを開けるところ。「お前ならできる!」「でもぼく操作プログラム修了してません。」「俺だって、そんなの修了してないさ!」 うーん、ビルディングス・ロマンだね。こうやって、男の子は成長していくのだ。 ここはジーンときたね。でも、私にはわからなかった、なぜミフネ船長はもう司令部からの連絡も途絶えてたのに、ナイロビの運転する船が来るってわかったんだろう?
映画観終わって、席をたつ人たちは、「結局ネオはどうなったの?」 と話していたけど、私はそんなこと全然気にならなかった。ネオは生きていると 思ったし、だって、最後ネオの感覚で見たエネルギー流れがうつるでしょ、ネオの視点が生きているってことはネオは生きてるってことだなと。女の子もネオに見せたくて太陽昇らせちゃうしね。 私はマトリックスのシステムが崩壊したら、発電所でエネルギー吸い取られてる人間たちはどんな夢をこれから観るのかしら?って考えちゃった。機械の世界との和解は、彼らのすべてを自由にすることとは矛盾するしね。
この映画のキーとなるセリフは 「始まりがあれば、必ず終わりもある。」というところだったと思う。 人の命も、恋愛も、始まるものはいつか終わる。でも、それはエネルギーが回っていくための必然。ネオがスミスに言う。「it was inevitable.」 スミスの存在は必然だった。しかし、それも終わりを迎える。 そして、エネルギーは新しい場所へとまわっていくのだ。
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