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「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2003年09月21日(日) 学園祭は台風の中

chimomoが高校に入学して、初めて体験する学園祭は
台風が近づく冷たいどしゃ降り雨の中、開かれた。
20日と21日の二日間で、後夜祭もある。
chimomoたちはおにぎり屋さんをやりたかったらしいのだけど、
模擬店は上級生優先ということで、1年生は却下されてしまったらしい。
「フルーツバスケット」の影響で、自分たちもおにぎり屋さんがやりたい と思ってたんだろうなぁ。

それで1年M組は、バルーンアートをやることになった。
そう言うと聞こえは良いのだけど、単に長い風船で、
犬やネズミの形を作るだけなんだけどね。
chimomomoも最初は風船が爆発しちゃいそうで、
「コワイよ〜」って言ってたけど、当日には器用に作っていて、びっくり。

M組の「風船屋さん」はタダで作っていたこともあってか好評で
お客さんが連日たくさん来ていた。
そうしたら2年生にも風船屋をやっているクラスがあって
何でタダなんだとか、だぶってるんだとか、ねじこみに来たらしい。
そちらはヘリウムガスを使っているので、風船が浮くんだよね。
凝ってるの。
だから1個50円で売ってるんだけど、やっぱタダにはみんな惹かれちゃうのか、
M組ばっかヒトが来ていたみたい。

でもちゃんと先生同士で了解を取り合っていたというのに、
2年生のクラス担任は、生徒にM組はタダだけどっていう話を
通してなかったらしいのね。
それでモメゴトが起きちゃったみたい。
M組の教室に、2年生の風船屋のポスターを貼ったり
宣伝してあげるなどで交渉を取り付けたようだ。
1年M組の子だち、なかなかウマイ交渉術を持ってるみたい(^○^)
それにね、担任の先生もとてもマメで熱心な先生で、
これまた絵がとても上手なの。
M組の宣伝ポスター、皆さんにも見せたいくらい。

chimomoが活動している室内楽部の演奏会も開かれ、
時間に合わせて見に行った。
やっぱり音がずれていたり、テンポが速くなっちゃったりして
残念だったけれど、バイオリンという楽器は半年や1年で
上達するほど甘くない。
それをモーツァルトのコンツェルトを弾くのだから無理もある。
でも経験者はchimomoを入れて4人足らず。
素人の2年生に1年生がどうやって教えたらいいか難しい問題もあったり。
バイオリンの先生が居るわけでもない部活だから、
あまり熱心に活動もされていない。
彼女は活気の無い部活にいつもイライラしながら出ていた。
友人もやめてしまったし、ちょっと苦しいところだ。
chimomoは今までソロでずっと習ってきただけに、
音に関してはかなりウルサイ。
音楽性や感性、そういうものを大切にしてきたから、
ゆずれないものがあるのだろう。
室内楽がある ということも高校を選ぶ条件のひとつに入っていたのだけど
これから先、続けるかやめるか、彼女が選択することだろうから
わたしとしては見守ってやることしかできないだろう。
そんなことを考えながら、ずっと聴いていた。
複雑だった。

「chimomo お疲れさま」

それからは軽音楽部のライヴを見て、もぅびっくり。
プロ並みのギターやドラムテクニック、ヴォーカルのうまさに
目を見張ってしまった。
「好き」ということは、すごいパワーを生むんだなぁ…。

映画研究会は、今年もNHKのコンクールで優勝した。
その上映会も開かれていて、研究会の部員たちも熱心で
とっても素敵でね、彼らの中に居ると自分まで同化しちゃいそう。

このK高校に通っている生徒は、みんな人なつっこくて
話しかけやすい雰囲気を持っている。
学園祭に来る父母やOBたち、また高校を下見して回っている
中学生にまで、声をかける。
その笑顔がなんとも輝いていて素敵なんだ〜。
chimomoは良い高校を選んだなぁ… と改めて感じた。
勉強はすっごく大変なんだけどね。

台風が近づいていて、2日目は少し時間が繰り上がってしまったけど
後夜祭も難関なオーディションを勝ち抜いてきた選りすぐりなバンドの演奏が楽しめたり、それは盛り上がったよ。
どしゃ降りの雨の中、連たこあげが中止になってしまったり、
模擬店も寒そうで可哀想だったけど、2日間では見切れないほど
楽しい学園祭だった。

2年生が作っていたじゃがバタ、すごく美味しかったなぁ♪
心残りがあるとしたら、いつもは生徒だけしか食べられない学食が、
学園祭のときは、わたしたちでも食べることができるの。
だからうきうきして学食に行ったんだけど―――。
名物K高校ラーメンが売り切れで、食べられなかったんだぁ… (T_T)
来年は絶対!食べるぞ♪


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冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]