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「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2004年01月18日(日) 距離

どんよりした雪雲と同じように、ずっしり重く落ち込んでしまった。
あまり愚痴は書きたくないのだけれど、少しつらくなった。

結婚して20年近くなるのだけれど、年を経ていくたびに
なんだかお互いの距離が遠くなっていくような気がする。

よく「結婚する前は、両方の目をしっかり開けて相手をよく見て選び
結婚してからは、片目をつぶりなさい」とかって言うでしょ。
欠点があるのはお互いさま。
わたしなんか欠点だらけ。
だからそんな小さなことをつつくつもりはないんだけど―――。

ただ、どうしてもわかってほしいことがある。

それを20年近く、ことあるごとにずっと話してきたのだけれど
やっぱりなんにもわかってくれてなくて、同じことを繰り返す。
片目をつぶるどころか、両目をつぶってもまだ足りないくらい …。

こころの距離って、こうして開いて行くものなのかな。

小さな雪の粒が舞った翌朝は、綺麗な青空だった。
でもわたしの雪雲は晴れないまま―――。


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冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]