宇宙 ほし の下で…



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2002年10月11日(金) 『飛び交う気持ち。駆け巡るもの。−1−』

私は昨日、嘘をつきました。
どうしても用事があって、彼に電話したんです。
携帯番号わからないので「悪いなぁ…」と思いつつ、仕方なく実家に電話しました。彼のお母さんが電話に出て、彼の不在を教えてくれました。
挨拶をして切ろうと思っていたら、彼のお母さんが『あの…○○送って下さった方ですか?』というので、『あ、はい。あっ!食べていただけましたか!?』と答えた。


数ヶ月前、彼にお土産を送ったことがあった。休暇中で実家に戻っていたので、実家に郵送したのだ。そのダンボールに貼られた伝票の送り主を見たことがあり、思い出してくれたらしい。


『沢山送っていただいて、本当にどうもありがとうございます。なんだかいつもお世話になっているようで…』というので、『いえ、とんでもないです!あの、こちらこそお世話になっておりまして…。』と答えた。
すると、『いえ、とんでもないです!本当あの子口は悪いんですけど、でも本当は優しい子なんです。親が言うのもあれなんですけれども、あの子すごく頑張りやなんです。我侭でどうしようもないんですけれども、でも悪い子じゃないんで、どうぞこれからも仲良くしてやってください。』と言う。
私は「もうお別れしたんです」とも言えず、戸惑った。
彼のお母さんの言葉の端々に込められている気持ちが伝わってきて辛かった。とても痛かった。とても申し訳なく感じた。
『あの…私、○○さんが優しいの知ってます。すごく頑張りやなのも知ってます!』心の中にあった言葉を素直にしっかりと声にだしてお母さんに伝えた。そして『本当、お世話になっているのは私の方なんです!』と言った。


以前にも彼の実家には何度か電話をかけたことがあったのだけれど、その時はこんな話はせずにお互いに簡単な挨拶をして切った。なのに、今回はたくさん話をしてくれて…。
人としてそれはとてもとても嬉しいことなのだけれど、同時に、やっと気持ちに整理がついたはずの私としてはとてもとても胸が痛むことだった。

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