海に降る雪...marin-snow

 

 

甘やかしてるのは私? - 2002年12月26日(木)

ついやってしまった。

お弁当を作ってしまった。



彼の職場、社員食堂というものもあるんです。
普段はそこで食べているみたいです。

でも、今日は同じ部署のバイトのメンバーが大っ嫌いな人と2人だけなんだそうで。
その人と一緒に食べるの嫌だから、弁当が欲しいと。

「明日だけ、お弁当、作ってくれない?」と、でっかい彼が小さい声で言った時は、
「なにを?」という感じでにらみ返したので、
すぐに「朝コンビニで買っていく。。。」と言っていたが。


私も一人暮らし歴長くなってきたけれど、料理は得意なわけじゃないし、好きなわけでもない。
まして、洗い物は大っ嫌いだぞ!(だから、彼の担当にしているって話も・・・)。
ただ、彼を見ていると、時々「私って料理上手なんだろうか?」と錯覚起こしそうになるが。

私、自慢できる程、寝起きは無茶苦茶悪いし、寒いのも駄目です。
自分が弁当いる時は、確実に買っていきます。

でもねぇ。
ふと思い出してしまったんだ。





前任地に住んでいた頃。

途中、3年間、前半独身、後半結婚して単身赴任という男の同僚がいて。
私はそのHさんの仕事がとても好きで、彼みたいな仕事が出来るようになりたくて。
そして、職場で一人、四面楚歌みたいな状況の中、声をかけてくれたのも、彼だった。

それで、よく食事に誘ってくれたり、お互いの家で食べたり、飲んだりするようになった。

Hさん、変わった人で「この一人暮らしの間は最低限のもので生活してみたい」とか言って、
洗濯機も置かず(あの家では置けなかったって事実もあったが)洗濯も手洗いだった。
で、たまに、たくさんあったり、釣りに行ったりした時は、うちの洗濯機使ってた。。。

また、酒も強い人で。
よく飲まされもしたが、本人もよく飲んでた。

お互いの家で飲むと、どちらも車だったから、当然、泊まってた。
終いにはお風呂も入るようになってったっけ。


   あれだけ一緒に雑魚寝してたのに、男女の関係は全くなかった。


酔っぱらって、キスされたくらいだ。

ついでに言うとHさん、酔っぱらうと、キス魔です。
何たって、自分の結婚式にも、お嫁さんの前でキスして歩いてたくらいだから。

ほとんど、家族状態だったんだ。


   私は片思いだったんだけどね。


そうでなければ、
男女の関係になっても、なったらなったでいい、と思うんでなければ、
酒飲んで泊まったりは、しないし、させないよ。

そのくらいの分別は、私にだってあったつもりだ。

私は彼に結婚相手がいることさえ知らなかったし、気付かない、鈍感な奴だったんだ。


   知っていたら、泊まってないよ。


でも、彼は、私のことを女と見ていなかったようで。
結婚してからも単身赴任期間中は、独身の時と大して変わらない生活をしていたなぁ。

さすがに私の方から食事に誘ったりすることは、しなくなったけどさ。


Hさん、釣りが趣味で。
私は釣りはしないけれど、磯とか海は好きだったので、よく、夜釣りとか、連れてもらっていた。

Hさんは料理も上手で。
自分の釣った魚もさばくし、どちらの家でご飯食べても、作るのはほとんどHさんだった。
手早くて、私の出る幕なんてないって感じだった。
釣りたての魚のお刺身とかも、よく食べさせてもらったな。



前置きが随分長くなったけれど。

そんな生活をしていた頃。

遠足の前の日だというのに、また、飲んで彼の家に泊まってしまっていた。
当然、朝帰りです。

職場から私の家もHさんの家も近かったので、
泊まっても、朝帰って、着替えとか用意とかして仕事に行くことが多かったんだ。

着替え準備してってこともあったけれど、
つい、成り行きで・・・っていうことの方が多かったからな。

遠足ということはお弁当がいるということで。
私は当然、パンかなんか買っていくかな、と思っていた。

そしたら、私が起きたら、Hさん、お弁当、作ってくれていた。

その時は学部が違ったから、Hさんは遠足じゃなかったので、
お弁当がいるのは私だけだったのに。

すごくびっくりしたんだ。

親以外の人にお弁当作ってもらったのなんて初めてだったし、まして、男の人にだよ。


   でも、とても、嬉しかったんだ。



もう何年も前の話。

Hさんも職場を異動できて奥さんと同居できるようになり、男の子にも恵まれた。
今では仕事絡みで、何年かに一回、顔を見ることがあるか?という感じだ。

昔々のお話。





そんなことをふと思い出してしまったので。

私は冬休みに入って仕事休みだし。
彼は彼なりに、寒い中(外の仕事だから)、一生懸命(と思っておこう)仕事してるし。

自分の仕事のある時には、余裕がなくて絶対出来ないけど。

今回だけだぞ、と思いつつ。
夕食の残り+ありあわせのもので、作った。

朝、起きて作るような自信はないから、夜中に作っておいて、
朝、温め直して詰めるだけでいいようにして、ご飯を仕掛けて。

最近、彼はお疲れのようで。
夜中に作っていても目は覚まさなかったみたい。

で、朝、彼を叩き起こしつつ、お弁当を詰めて、熱いお茶を入れて用意した。


「え、作ってくれたん!」と、「あんたは小学生か」と言いたくなるような顔で言う。


重ねて言うが、今回限りだし、味も保証しないからね。

しかもお弁当に必需品の梅干しが嫌いなんだから、冬でなきゃ、君の弁当、作れやしない。





   ・・・お弁当どころか、うちから追い出すかどうかで、悩んでいるっていうのに・・・。


悩んでいるうちに冬休みが終わってしまうよ。

私は本当に休みたくって、冬休み、勤務日も全部、研修願でなく有給と病休にして来たんだぞ。


   追い出すのも疲れる。
   彼を追い出した後の環境の変化になれるのにも疲れる。

   どうすれば休めるのよ。。。
   私は冬眠したいのよ。


彼と出会ってから、春休みも夏休みも、
一人きりで本当に引きこもれていないから、
蓄積されているストレスと疲れもあるのよ。


   いったいどうしたらいいの。。。



今日も、
彼が仕事に行ってから「もう少し・・・」のつもりで布団に入ったら、
次に目が覚めたら1時だった。

二度ねした割には眠いし。
短い一日になってしまったし。

何だか、彼に振り回されている気がして、しょうがないのだが。。。

私は彼のお母さんになりたいんじゃないぞ。
私が欲しいのは子どもじゃなくて彼氏なんだぞ。
・・・子どもも欲しくなるかも知れないけどさ・・・とりあえず今は。

それも、どっちかといえば、年上の頼れる甘えられる彼氏が欲しいんだぞ。
・・・実年齢はいいとしてもさ・・・。



外ではどうだか知らないし、見た目は老けて見えるくせに。
(実際、10年上の私の方が年下と間違われたこと多数、逆はなし)。

家の中では、小学校低学年の子どもみたいだ。

9歳の壁、越えてないじゃないかー。
なんて、思わず、発達年齢なんかに彼の行動を置き換えてしまう。

職業病かしらね?

なんて呑気なこと言っている場合じゃなくて。

冬休みは短いんだから。
どうするか早く決めなくちゃ。

このままじゃ。
中途半端なまま、疲れたままで、3学期になってしまうじゃないか。。。




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