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2004年09月14日(火) 私の尊敬する人。

日本で働いていた同じ会社で、私が入ったころからずっと
「何かを持っているはずだから、頑張れ」と言いつづけてくれた先輩がいる。

店長でも責任者でも、ましてや部署を作るポジションに行くもうずっと前の
一番下でケーキを作っていたころから、いつも頑張れといいつづけてくれた先輩がいる。

彼が代官山の事務所に移動してしまってからも何かあると必ず相談に乗って貰っていたし、
競争が激しくてお互いがライバルみたいなあの中で、唯一その波に飲み込まれていない良いうに見えたし、
逆にどっぷり流され惑わされてる私に違う角度から見てアドバイスをくれた。

つい最近その先輩から手紙が届いて、
その内容は私にはとても悲しいもので、涙が止まらなかった。
手紙の最後に、「人生は何が起こるか予期できるものではないから、今できることを一生懸命したいね」
とかかれてあって、今その先輩に会いに飛んでいけないことが最近は一番つらかったこと。

それからもう一人、
「そうやって、ずっとごまかして上手に逃げて、この先も行くんだろ?」
前の会社で今は京都にいる方に言われたことがある。

最初その意味が私にはわからなかったけど、今はすごくすごくわかる。
それでこの言葉はずっと忘れることができないし、今でもたまに思い出すよ。

私は昔、自分のもっている能力以上のことはしないし、人の後についていくことが楽と考えていた。
煩わしい事で悩むのなら、人と交わるよりも一人で進むほうが楽と思っていた。
だからいつも本当はできるのにできないふりをして、できる人について行ったりやれるのにやれないふりをして人に支えてもらったり、楽に楽に生きてたの。

でも彼女に言われた言葉を思い出すたびに、初めて負けたくないと思ったよ。
だから今思えばそれが正しいかはさておき、あのころどんどん上を目指したし、初めて上に進むことができたよ。

京都にいる彼女も、大好きな先輩も遠く離れた日本でたくさんのお客様と大勢の人に囲まれてきらきらしているのがここからも見える。
だけど、私は尊敬する人たちが本当はその裏で、ものすごい努力とたくさんの涙を流していることも知ってる。

どんなに辛い事にもその真中に必ずいいことがあって、
すばらしいことのその裏には誰かの支えと、乗り越えなくちゃならなかった それら がある。
いつも通り越して、振り返って、それらが見えるrikaだ。

もし自分の持っている能力だけで、失敗も挫折もなくいけたらそれはすばらしいことかもしれない。

でも私にはそれは絶対不可能なことだよ。
失敗も挫折も、たくさん会って今のrika。
それがなかったら、きっとここにも、この道もとおらなかった。
そして大好きな人たちにも出会えなかった。
きっと私のこの先もその繰り返し。それは自分にとって大切なこと。


nico |MAILHomePage

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