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2004年10月18日(月) 自分で環境を選べれること。

もうずっとその人の側にいられるのなら、何もいらないっていう生き方は出来ない。
その人がいるから、そこで生きていくっていう選択が出来ない。

自分のしたいことが出来ない環境に身をおくということが、想像できなくて、
今までの私の毎日も、ずっと心で描いていたこと、いつかは出来るように、するすると目の前が開いてきたような気がする。

それはもちろんたくさんの人がその扉を造ってくれて、そして開けてくれたからなんだって思う。
あぁ・・幸せだったんだよなぁって一人ハイドパークをうろうろして思ふ。

金曜の夕方、すごく素敵な隠れ家カフェに連れて行ってもらった。
その、リバプールからの帰り、バスの2階で揺られながら、少しだけ雨の降るロンドンの町がすごくきれいに見えて、また色々な事思ってしまった。
そして、9時頃家に付くと誰もいなくて家全体が真っ暗。
土曜の朝、早く起きても、シーンとしている我が家は、今ではロンドンのどんなに素敵な場所よりも落ち着く空間。

今から心配するなんて悪い癖だと思うけど、帰国をしたら私の環境はどうなるのかなぁって少し思う。

今までは好きな仕事があって、こっちにくる前も少しだけ美術館でお仕事が出来て、
そのときはすでに心はロンドンで、その事を想うだけでどんなことも笑い飛ばせてきたように想う。

ロンドンに居続けたい人が多い中、私は帰る場所も、私がしなきゃいけないことがある場所も、ここじゃないって知ってる。
そしていつかここに帰ってきたいって想っていることも知ってる。

ロンドン大好きだけど、本当の本当はここで好きな人たちと一緒にずっと暮らしていたいけど、それは体全体で感じているけど、私はここでは何もはじめることが出来ないって知っているんだよ。

自分の国のこと、ここまで一生懸命考えることが今まではなかった。
戻る場所がある私は幸せなのに、帰ってきたい場所を、心にこの先持って生きていくことを、逆に私の楽しみや強さにしていけるのかなと、思う。

今週は、みんなが国に帰っているので、jonと2人だけ・・なんとなく早く家に帰ってみると、
「2人で食べるためにチキン焼いたよ」なんて待ってってくれてた。

こういう優しさも、自分が返りたいと思う場所も、日本の家、私の家族に会いたいと思う気持ちと同じくらい大きなもので、それをここで抱えて笑顔に変えているよ。
そして、夜がどんどんふけて、また朝がくるよ。


nico |MAILHomePage

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