ちっちゃなサロンのちっちゃな日記

2004年02月20日(金) 痛みに耐える美学

自分の体を触って、「効くぅ」と感じるところをさするのが効果的なポイントだと思います。
実際、そこが「ツボ」と重なっている部分も多いですし。

「うぅーそこ!」
体のコリがつらいところを押されると気持ちいいですよね。
ですが、強く押しすぎることは細胞や血管を壊してしまい、
循環を悪くしてコリを悪化させるのはご周知の通り。

碧香がまだこの仕事を始める前、
とある整体を受けたときに首の周辺を強く押されました。
かなり強く。歯をくいしばって息をのむくらい。

…イタイ…でも、そのほうが効くのかも。
ところが次の日、具合が悪くなってしまいました。

もみ返しと言われる痛みがでるマッサージもあります。
実際、当店でも「もみ返しがある整体」であることをお断りしています。
長時間かける分、痛みが出やすいと言えます。
(ほとんのお客さまは出ないようですが、出る方もいらっしゃいます。)
が、それが消えた後は楽になるはず。

碧香が首を押された次の日、痛くて、具合が悪くて、クラクラして、
首を動かすことができません。
数日後痛みが消えても肩のこりは楽にはなりませんでした。

「おかしい。」
その整体師さんの腕ではなくて、「痛いけど大丈夫」と感じたのに、
大丈夫ではなかった自分の感覚が。

血管がつぶれても細胞がつぶれても、「もっと押して」と思ってしまう。
その原因は「脳内麻薬」です。

麻薬と言うと怖いですが、「快感物質」とも言われますね。
いくつかの種類があるのですが、
マラソン選手がつらいときを過ぎると楽になって楽しくなる、「ランナーズ・ハイ」。
体の中には、つらい状態に置かれると逃れようとする物質があります。
それが、「うぅぅ!痛い!」「でも気持ちいい」の原因。

楽になるから、気持ちいい!と感じるわけじゃないんですよ。
気持ちよくなれーっと命令しないとつらくて耐えられない状態なのです。
体が緩むと、同じ刺激でも感じやすくなってきます。

それまでは、ゴリゴリ、グリグリをストップ。
イタ気持ちいい、でガマンしてくださいね。


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碧香 [HOMEPAGE]

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