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Everybody needs somebody and I need you.(*)■2002年10月15日(火)
20021015

夜遅く、去年の11月まで付き合っていた女の人から電話が来た。

彼女は僕よりも年上で、会社ではしかるべきポジションを手に入れている素敵な人。

当時の僕は、そんな彼女にのぼせていて、一時期は彼女のマンションで半同棲みたいなことをしていた。

ガキは彼女の愚痴を聞き、慰め、毎晩何回も何回もセックスした。





電話でその女の人は、「ちょっとね、訳もなく不安な気持ちになったりするの。」と言った。

そう、いつ頃から?

僕は彼女にとってのセラピスト役。

どうすれば彼女を落ち着かせられるか知っている。





しばらく話し、その女の人は僕に、「ありがとう。気が楽になったよ。」と言った。

そして程なく電話は終わった。





触媒のようなものなのだ、僕は。

物質Aと物質Bが上手く化合するよう、橋渡しとして第三の物質を用いる。

化学反応の結果、化合物ABが出来上がるが、触媒である第三の物質はなんら変化しない。





あの女の人は「結婚なんて考えた事もない」と言い、僕を必要としていた。

そしてある日「貴方のことは好きだけど、私もそろそろ結婚したいの。いつまでも子どもとは付き合っていられない。」
と言い、僕を置いていった。






そして今、彼氏のいる生徒の浮気相手。

毎日のように世話をして、受験が終われば、サヨナラ。





誰かに必要とされているならそれでいい。





僕は誰を必要としている?




(*) "Everybody" / Primal Scream
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thanks for photo→我儘な僕たちは
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