一日後記

2004年08月06日(金) 店番。

仕事中。
社長夫人は外出のため、一人で店番。
そんな時に限って一風変わったお客様がいらっしゃったりする。

私より少々年上っぽくて、何だかとにかく風変わりな男性。
何でこの人サングラスを後ろにかけてんだろ。

暫し店内を見回した後、そのお客様は私に向かってこう言った。

履き易くて使い捨てできる靴ありますか?

意味が分からず頭の中にでっかい疑問符が3つほど浮かんだが、
とりあえずそのようなものはない旨を申し上げる。

じゃぁ、この辺にそういう靴屋さんありますか?

疑問符、ひとつ追加。
とりあえずそのような店は私の知る限り、この界隈にはなかった筈だ。
それを伝えてから私の疑問符はその後、増えてゆくことになる。
(以降『』の後は全て私がその方に申し上げたこと)


ところで区役所はどこですか?
…は? あの、区役所でしたら駅の向こう側です。
ここからだと歩いて10分ほどかかりますが。

そのカラーコンタクト、何色ですか?
え?グレーですけれど…。

目に悪影響とかないんですか?
検査は定期的に受けてますから…。

それ、メンズでも大丈夫ですかねぇ?
あの、私の男友達でも使ってるのがいますので。

何色が流行りなんですか?
あの、それはお店の方にお聞きになって下さい。私のは個人的な好みですので。

どこで作ったんですか?
…東口のビッグカメラですけど…。


ここまで質問攻め(しかも店の商品とは無関係だし)だと
変というかちょっと怖い。つい身構えそうになる。
結局そのお客様は何も買わずに『ありがとう』と去って行かれて、
私は思わず溜息が出た。

この話はここで終わりじゃない。

3時間後に再び来店された。
今日は充血が酷くてダメでした。
 やっぱり一晩寝てからじゃないと。

そんな報告をしに、わざわざ。


実に律儀なお客様である。


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