一日後記

2004年08月19日(木) 芸大美術館にて。

先日、後回しにしたセットチケットの片方である
『横山大観 海山十題展』を見に出かける。

どちらかといえば西洋画より、透明感のある日本画が好きだ。

平日で酷暑というのに思いのほか人出が多く、
大半が高齢者の小規模グループだからか、少々うるさい。
もう少し静かにしてくれと思うのは、自分勝手なのだろうか。

とりあえず、端から順に眺めていく。
正直言って『山十題』にはあまり惹かれなかった。

再び『海十題』をじっくり見る。
ここのところ海が恋しいせいだろう…青ではない碧の色に惹かれる。
しかも、穏やかな波のものではなく激しい潮流を表したものを、
離れた椅子に座って20分ほどじっと見つめていた。
もう一つ惹かれたのは波頭さえ立っていない静かな内海の水墨画。

…画の印象からすれば、かなり極端。

でもその極端に分かれた理由を自分自身分かっているから
別に戸惑うこともなく見られたのかもしれない。


その時の気分で見方が変わってくる私のこと
今後その画がどういう風に見えるのだろうかが気になって
図録を購入し、美術館を後にした。


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