暗闇から段々小窓の外が明るくなってくるのが分かった。 殆ど時計を見ていなかったので、 そこで改めて徹夜していたのに気付いたほど。
走ってくるかな。
午前5時、身支度と愛車の点検と 相方の朝食代わりの梨をむいて冷蔵庫にしまう。 可燃ごみを全部まとめて先に出しに行く。
午前6時、テーブルに書置きを残して家を出た。 相方は7時半に出勤だから、私が帰る頃にはいないだろうし。
空を見上げると雲が高い。 その間から差す朝日が、雲をレリーフのように見せている。 風はいつものように川下から吹いているけれど、 湿気が少なくて気持ちいいくらいだ。 実際、土手上から新宿のビル群が霞まずに見えていて 目と肌で秋を感じた瞬間。
走っている間、ただ一つのことしか思い浮かばない。
最近早朝に走ることが多かったからか、割に脚がよく動き 多少の向かい風でもあまりバテなかった。 体力的なものはもう大丈夫だろう。
途中いつもぼんやりするところで休憩を取り、午前8時半に帰宅。 すっかり雲のレリーフはなくなって、空も青くなっていた。
で、帰宅早々義父の小言。 『亭主が一生懸命働いてるんだから、あまり遊び歩くのも…』 一瞬腹が立ったが、朝っぱらから揉め事は起こしたくない。 というか、起こせずに毎度ぐっと飲み込む長男の嫁。
その後相方にメールで当り散らしてしまった。
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