兎に角日記
三日に一度は兎に角と書いてしまう。

2013年01月30日(水) ダグエリ更新 / サバイバルライフ 1

エリーのアトリエ ダグエリ「喧嘩 6」UPしました。

***
すごく大好きなサバイバルものの話をしようと思います。
長くなるよ!

相変わらず児童書を読んでいる日々ですが。
子供のころ大好きだった「神秘の島」を読み返していて、あまりにもご都合のいい展開に、わーいとなりながらも、やっぱり面白い。

サバイバルものが好きになったのは、この神秘の島のおかげかな。
ジュールベルヌ作。
ディズニーのアトラクションでも有名な海底二万哩を書いた人ですが、こっちの小説はあんまり知られていない……のかな。

アメリカ南北戦争時、包囲網から脱出するために準備された気球を奪って逃走を試みようとする4人の男性と一人の少年が、嵐に巻き込まれて不時着した島で生きていくというもの。
特筆すべきはその内の一人が科学者であること。彼は海藻からソーダをつくり、灰や黄鉄鉱や石炭からニトログリセリンを作り出す。

その過程がものすごく楽しい。
出来れば図入りで説明してほしいのだけれど、文章的には一行で作成終わりなのが残念。

そして都合のいいことに、少年は博物学に秀でていて、後の男性はまず、水夫兼農夫兼大工が一人、新聞記者が一人(語学に堪能)、料理ができて力持ちの奴隷が一人(科学者を崇拝する。科学者は彼を友人というけれど、結局いろいろしもべです)。

まず少年がいるのでごはんに困らないです。食べられるものを見分けて、薬草にも詳しいよ。
水夫は少年の保護者。性格的にテンションが高すぎて欲望に素直すぎるという欠点(場を和ますいいところでもある)があるけれど、農業もできれば牧畜もできるし、手先が器用でホントにすごい。
新聞記者はちょっと影が薄いけど、科学者としては同じ知識階層の人間がいて、意見をすり合わせる人がいないと心に余裕が持てなかっただろうと思う。いてよかった。
奴隷(といういい方はちょっと嫌だけど)がいなければごはんを見つけてもごはんは食べられないと思う。水夫と案外気があう。
科学者は舵取りするだけで、あれやれこれやれと、みんなに指示します。でも恨まれたりはしないよ。



読んでいて思ったのはあまりにも食糧の調達が簡単で、火にも水にも困っていないということ。
成年男性が4人いたら相当食べるし、少年も育ちざかりなんだけど、一度位しかお腹減らした描写がない。ほとんど食糧以外のものに時間を使ってる。
島の気候はほぼ温暖。これはロビンソンクルーソーと同じ。恵まれてるね!
それから、羊っぽいのとかイノシシっぽいのが生息している
思うのは男5人いればほんとに人手が足りるんだなぁということ。



他に無人島に流される児童小説としては「孤島の冒険」がある。

こっちは子供一人がロシア近辺の島に流される話(実話が元)
寒さ厳しい。食べるものはない。動物もほぼ見当たらない。
その中でこの子は、ロビンソンクルーソーも神秘の島もきっと嘘だ! 実際に体験なんかしてない! と言ってます(笑)
最終的には助かりますが、その時、父親が自分を死んだものと思っていたと知ってショックを受けてた気がします。切ない。


無人島ではないけど一人で生きていくのは「エイラ」シリーズ。
これは初期シリーズのほうが断然面白い。以前も日記で紹介しましたが、ネアンデルタール人の話なので、サバイバルライフが当たり前で、決して現代の子が苦労する話ではないけど、楽しい。

また、漫画では、大地震の地殻変動後の世界で生き残る漫画「サバイバル」
かのさいとう・たかおさんのお話。
これは衝撃。
食べ残しは住処から遠いところに捨てましょうという教訓を得られますw

他に「まだ…生きてる」という衝撃のタイトル
サラリーマン金太郎の本宮ひろしさんの書く、現代社会での自給自足もの。
定年退職間際にリストラされ家族に逃げられ、自殺を試みた主人公が、それを機に山奥で一人生き抜くというもの。
スタートはつらすぎるけど、ラストは心に残ります。

今は「自殺島」もサバイバルに入りますね。
人気あるみたいですこの漫画。自殺しようとした人間を一つの島に送り込んで、生きようが死のうが勝手にしろ、というシステムを国が作ったという設定。
生きる手段を模索することのほかに、放置された人間がどんなルールを持った「集合体」を作っていくかといううすら怖さみたいなものがある。ホーリーランド書いた人らしい一作。

少女漫画なら「7SEEDS」が骨太で面白い。BASARAの頃から好きですが、早く新刊でないかな。

DSソフトの「サバイバルキッズ」シリーズも面白い。
まず中学生(見た目高校生っぽくもある)の男子が船の難破で無人島に打ち上げられ、その後同じ船に乗っていたとみられる中学生女子と会えるのだけれど、その子の眼鏡を踏みつぶして、超近視の彼女をサポートしながら生き残るというもの。

彼女の分まで食料を採りつつ生き残る。これは実際あったら死ぬね。
それ以前に、彼女に会う前に死ぬこともあるんだけど。
子供向けのくせにすごいシビアな設定に驚く。(その後3シリーズまで続くが、少しずつ生き残りやすくなって行ってる感じ)



あとは映画とか、SF小説も漫画も、サバイバルには事欠かない。でも全部違って面白い。
色々上げるときりがないけど。



実際に孤島に流されて一番大切なのは火と水。
それから食料と仲間。
正直一人で生き抜くのはつらいだろうと思う。一日を食糧確保だけでとられて、生活を改善していく手が足りない。
たまたま洞窟を見つけた!とかなら少しはマシでしょうが。


そしてこの話は明日もしてみようと思います。




ではまた!





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