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2004年08月28日(土)
■詩のボクシング 千葉大会 わたしの周りではなんだか色々情報が錯綜しているのですが、本戦は9/12のようですね。サイトには本戦出場者が出ています。沼谷さん本戦出場おめでとうございます。斉藤斎藤さんもいる…(笑)。歌人の方は、即興詩も歌になるのでしょうか。むつかしそうだなあ。 ■「白鳥異伝」荻原規子 そんなわけで、二作目を最後に読む羽目に。この勾玉三部作は基本的に輝の末裔と闇の末裔が引き合う物語で、輝の一族というのは神の血を引くもの、つまり天皇一族のことなのですけど、神様というのは慈悲深いものではない、という作者の解釈が徹底していて面白いなと思いました。ちなみに闇の方は輝の激しさを鎮めるという巫女の一族なのです。今回何が不満かといえば、ベースにされているヤマトタケルのイメージがわたしのものと違うことでしょうか。ううーん。なんというか輝側が猛々しくないのだなあ。まあでも、シリーズのなかでは一番大人っぽいのかな。 ■「六番目の小夜子」恩田陸 なんといってもタイトルが好き。タイトルと学園ものの怪談と聞いただけでお腹いっぱいになりそう。基本的に怪談は面白くても面白くなくても好きなので、よしあしはよくわからないのですけど、以前にドラマで見たものなので役者たちを思い出しながら楽しみました。そうだなあ、出来はそんなによくないのかもしれないなあ。終盤の方の文化祭の劇が印象的で、それで持っているような気も。キャラクタは主人公が定まらなくてちょっと中途半端。ドラマではキーを握る人物を栗山千明が演じていて、読みながら彼女を思い出して、それが一番恐ろしい気もするのでした。 ![]() |