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2006年05月20日(土)
■ピナ・バウシュ http://www.saf.or.jp/performance/geijyutu/06_15_video.html 先週に引き続き、彩の国さいたま芸術劇場「video dance 2006」に行ってきました。生のダンスは詩の関連のイベントで少し見たくらいで、わたしは基本的に映像で見る機会の方が多いです。バレエとコンテンポラリーとかその他のダンスの違いなどもよくわからずにいて、なかなか面白がりポイントがつかめずにいます。先週のときは半分くらい寝てしまいました。 5月の頭にやっていたイメージフォーラムのフェスティバルでは、ピナ・バウシュのドキュメンタリーとラララ・ヒューマン・ステップスの「アメリア」に感激して、今日はがんばってピナ・バウシュを4時間ほどぶっつづけで見てきました。 ほとんどがドキュメンタリーで、彼女が繰り返し繰り返し言うのは、「言葉にできない」ということで、正確ではない表現をしたくないということでした。詩もそうだけれども、舞台も形があるようで、受け取っているものは実は形のないものであって、それを言葉で説明するのには細心の注意が必要ではないかと、そういうことではないかと思います。身につまされますね。 最近、ひとつ閃きのようにおもったのは、詩人というのは詩を書く人のことではなくて、詩情豊かな人のことではないかなと。いわゆる詩人以外の人の語る「詩」という言葉の使い方が、いわゆる詩人のものとちょっとずれているなと感じています。 さて、ピナ・バウシュの表現したいものはごく単純で、風を感じることとか、小川の水に触れることとか、あと普通に持っている感情とか、そういうことみたいです。つまり生きているってこういうことかな、と、なんだかそんなことではないかなと思いました。すごく満たされました。あと、彼女のアップの顔が、わたしの亡くなった祖母にとてもよく似ていて、なんともいえない気持ちになりました。今度日本に来たら必ず見に行こうと思います。でも来たばかりなんですよねー。 ![]() |