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2006年07月03日(月)


■ドゥ・ザ・ライト・シング
スパイク・リー監督作品。おそらく、黒人が白人警官に殺害されたのを受けて暴動になった事件を元にしていると思う。この監督で今まで見たのは「ゲット・オン・ザ・バス」と「10ミニッツオールダー」だけで、両方ともわりと好きな作品でした。ただ、これはなー、狙いなのかもしれないけど(もしくはわたしの頭が悪いのか)、スパイク・リーの主張が見えづらかった。これはなんだろ、善悪の問題で言ってしまうと、イタリア系のひとたちがあんな目に合わなければならない理由がどこにあるんだろう。音楽を鳴らしただけで殺されたとはいうのだけど、それとこれは一緒か? 心が貧しいなあと思う。黒人たちも、サルの息子たちもみんな。苛立ちを転嫁しているだけ。でも、この映画に登場するような立場の人々がこの作品を見たとして、たぶんそんな風に受け取らないと思う。もっとスパイク・リーは自分の主張をはっきりさせた方がいいと思いました。

■テルミン
テルミン博士の半生を追ったドキュメンタリー。よくよく思い出してみると、ちゃんとしたテルミンの演奏を聴いたことがなかったです。博士に愛されたという奏者クララさんの演奏が巣晴らしかった。博士は途中で拉致されるし、半分はクララさんのドキュメンタリーでもあるような感じ。テルミン博士、幸せだったかな…。