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2009年03月08日(日)


■キャッツ
オープニングでいきなり泣いた。ちょっと身体がびっくりしたようだ。最近感度がよくなっているなあと思う。かといって不安定ではない。感とか運はいまいち。わたしは今まで何かを観たり聴いたりして、そこから感じたことを言語化して満足していたけれど、脳みそだけじゃなく身体自身も何かいろいろ受け取っているようだ。もっと身体を動かさないと!と思った。

そういえば、前回のピラティスは代理の女の先生(たぶん初回を担当した人)で、いつもの先生とずいぶん感じが違って、翌々日(1日遅れで来た…)筋肉痛が辛かった。いつもの先生は体育会系で、スポーツ感覚なのだけど、代理の先生はストレッチ中心。辛すぎて泣くかと思った。とにかく足が開かないし、腰が曲がらない。荒川静香のイナバウアーは観るたび恐ろしい…と思ってしまう。

キャッツの出演者を見ていると、なんとなく出自がいろいろのような感じがする。バレエ系の人、ジャズダンス系の人、歌い方も声質もいろいろ。歌はいまいちな人が多い。女性はしなやかな体つきの人が多く、ダンスが綺麗。それぞれに見せ場があり、それぞれの特性を活かしている。意外と生ものっぽい舞台である。

歌のないオープニングに猛烈に感動したので、歌い始めると急に冷めてしまって、なぜに歌うかな〜とかあほなことを思いつつ、これが慣れるから不思議だ。たとえばわたしがフランス語の小説を読もうとしたけれど、言葉がわからない、そんなことだと思う。ミュージカルの文法はさすがにフランス語より易しかった。

キャッツってどういう話なのかまったく知らなかったのだけど、特別な猫が選ばれて天に昇る日があって、その祭に集まった猫たちが、それぞれの来歴を語るというもの。舞台は仕掛けが盛りだくさんでとにかく楽しい。音楽もCMで聴きなれたテーマソングを聴くと思わずぞくぞくしてしまう。あの名曲メモリーも、一番歌が上手い人が担当していて一安心。高音がもう一声!と思ったけれど、これは本当にいい曲で、この曲のためにキャッツが存在しているといってもいいくらい。

他の演目もこんな感じなのかはよく知らないけれど、こんなに上質なエンターテイメントなら、時々見に行くのも悪くないなあと思った。
※来月はウィキッド見てきます。