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2009年09月09日(水)


■カポーティ
『冷血』読了。週末の文学の教室に間に合ってよかった。『カポーティ』のDVDも借りてきたので、完ぺき。

フィリップ・シーモア・ホフマンが好きなので、彼の初主演映画『カポーティ』を観て、それから『遠い声 遠い部屋』を読み、なんともいえない瑞々しさ、荒々しさに感動し、出版順に大事に読んでいこうと思っていたのだけど、いきなり最終回、みたいな。先に冷血読んじゃった。



途中からずっと泣きそうだった。答えなんてなかった。答えがないとわかってなお選択しなければならない。それが人を裁くということであり、また生きるということでもあった。

死んだ者、死んでゆく者、その渦から離れていく人々。そのどれでもない者、たとえばカポーティ。自分を含め、大多数のひとは3番目であろう。けれど、どれほどの差があるだろう。