気ままな日記
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最近思い出したことがある。 わたしが小学校5年生の時の保健の先生。短大出てすぐぐらいの、えくぼのかわいい先生だった。 「きん」という名前で、それが全然彼女にふさわしくなくて、子供心にも、気の毒に思ったものである。 わたしはその年頃の女の子にありがちなように、その先生に憧れていた。 でも、保健室というものは、熱を出したりケガをしたりした子しか行けない場所、健康優良児だったわたしには、全く縁のない場所だった。 先生の顔をひとめ見たいといつも思っていた。 そういうわたしの気持ちを知って、同級生のひとりが、クラスの中で具合の悪い子が出ると、いちはやくわたしに知らせに来てくれるようになった。保健係でもなんでもなく、特に他人の面倒見のいい性格でもなかったわたしは、しかし先生の顔をひとめ見られると、その具合の悪い子につきそって、いそいそと保健室へ出かけたものだ。 今でもそうだが、図太い性格の割には、好きな相手には極端にしおらしくなる性格のために、晴れて保健室へ行ったところで、恥ずかしがって先生とはろくに口をきくこともできず、その子を送り届けるとそそくさと教室へ戻ってきてしまったように思う。 今、保健室登校なんてものがあると聞く。 あの当時そんなものが許されていたら、毎日通ったであろうにとちょっとうらやましくなったりするのである。
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