気ままな日記
DiaryINDEXpastwill


2004年12月04日(土) 落書き

 緊張感を自力で解くことがむずかしいと思ったので、久しぶりにチューハイを飲む。
2ヶ月前の人間ドックでイエローカードが出て以来、お酒は控えていたが、よく見てみれば、検診結果のコメント欄には、栄養と休養を充分とるように、3ヵ月後に再検査を受けるようにとだけ書かれていて、お酒は飲むなとは書かれていなかった。……と都合のいいように解釈して、週に2,3度だったら飲んで良しとしたのである。

伊集院静氏の本『母の男言葉』を読む。
自分自身のあれこれを思い起こさせてくれるエッセイは面白い。
読んでいて思い出したのは「落書き」。
わたしの教科書やノートは落書きだらけだった。
ほとんどが女の子の絵。授業中、自習中、とにかく気がつくと手が動いて落書きをしていた。落書きばかりはどんなに練習しても、落書きの域を出ず、いつまでも上達はしなかった。
 現在仕事中に、ちょっと一息という時には、お茶やコーヒーを飲むより、やっぱり落書きをしている。散歩が趣味の課長、その他通りかかった同僚たちに、目撃されるやもしれないので、さすがに絵は書けない。
そこで専ら文字。ここに載せる日記の下書き、今度人と会って話す時の話題、帰りに買って帰る物のリスト、などを、米粒を半分で割ったような小さな文字で細々と書く。
それで脳みその休憩をする。

 小学生の時に、国語だったか算数だったか、答案用紙の解答欄に、女の子の絵を書いて、先生にひどく怒られていた子がいた。どういうわけか、その子の友達まで呼ばれて、一緒に怒られていた。国語の授業のたびに、作文を原稿用紙に1枚書かせ、給食は毎日全員が残さず食べるということをノルマと課している先生だった。
「答えが女の子だと思って書いたんならそれでいいのよ!」と、明らかに、そんなはずはないという勢いで、きびきびと叱っていたさまを思い出す。
のちに校長先生になられたと聞いているがご健在だろうか。そして、「正解は女の子だと思って書いたんです」とも言えずに先生の前でメソメソと泣くしかなかった、おかっぱ頭のその女の子も元気でやっているだろうか。


TOMATO |HomePage

My追加