気ままな日記
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朝のラッシュ時の電車の中。 前の席に座って居眠りしていた男性が、車内放送がはいったとたん目を覚まし、ひざの上にひろげたままになっていた文庫本をそそくさとカバンにしまい始めた。 てっきり次の駅で降りるのだと思ったわたしは、ひそかに「やっと座れる♪」 と喜んだのだが、彼は本をしまうと、また目を閉じ、次の駅で電車が停車しても、そのまま身動きもせずまた居眠りを始めた。 勝手に期待したわたしもわたしだけど、「なんて紛らわしいことするんだろう」とちょっと湧き上がる憤り。 こちらの下心?を見透かされ、「残念でした〜。実はオレ、降りないんだもんね」と、あざ笑われているような気がしてしまうのです。 これは、わたしの中にある、悪意や意地の悪さを相手に投影しているのかもしれない。
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