気ままな日記
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2006年06月25日(日) 奥田英朗著「空中ブランコ」

 「おもしろかったねえ」というウワサを小耳にはさんで以来、いくつかの書店で在庫の問い合わせをするも、品切れ。先日有隣堂でやっと見つけて手にいれた。
 次が読みたい〜、と嵌った本は久しぶり。実際にいたら勘弁してくれ、って思うような精神科の医師だけど、その分、こちらも気取らす飾らず、正直に、自分のことを話せそう。遠慮もなく怒りもぶつけられそう。
親の七光りを浴び、散々甘やかされ(たであろう)、全く苦労せずに育ったという、世にはマイナスととらえられがちな個性をプラスに転換している。
 でも、子供みたいな好奇心を持つ医師に興味を持ってもらえるのも、それぞれのストーリーに登場する患者がその道のプロだからこそ、という気もする。普通の凡人が行っとしたら……ああ、それでも、「いつかやってみたいと思っていたけど、ひとりじゃできないワルだくみ」を一緒にやってくれそうで、やっぱり魅力的ではある。


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