気ままな日記
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2006年06月26日(月) ご破算で願いましては

 何の気なしに使っていた言葉が、ある日ふと、おかしみを帯びて浮かび上がってくることがある。
ソロバンで、読み上げ算の前に言うこのセリフがそうである。
ソロバン塾に通っている時にしょっちゅう聞いていたのだが、そのときには特段、なんとも思わなかった。
 しかし、つい先日、突然この言葉が頭に蘇ってきたときに、「変、これ。願いましては、だなんて。何を願うの?」というような、半分揚げ足とるような気分とともに、なんとも、こっ恥ずかしいような気持ちが沸き上がってきたのである。
 例えば、かけっこの前の、「よーい」という合図と同じようなものと思えばいいのだろうけど。
 そのあとに続くのは、舌がもつれそうなほどに早口な数字の読み上げ。
「80円也、94円也、60円也……」
 皆、下を向き、ひたすらソロバンの玉をはじく。
 そして、仕上げの言葉は、
 「ご名算!」
 ああ、やっぱりおかしい。


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