気ままな日記
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職場で、救急法の講習会があった。 人工呼吸や心臓マッサージのやり方に加え、最近、駅などにも備えられるようになった、AED(自動体外式除細動器)の使い方の講習である。講師は消防署の職員。救急現場のプロである。 模型の人形を使った実習では、「意識を失って倒れている人を発見した時」のロールプレイング。 こういう時、本番さながらに、「わ!どうしました?」と、すっかり感情移入して演じきることができる人と、妙に照れてしまい、セリフが棒読みになるタイプの人間がいる。わたしは後者。他人がやっているのを見るのでさえ、むず痒くなってしまうのである。 模型の人形の肩を叩き、「もしもーし、もしもーし」と意識の確認をしている最中も、周りをぐるりと囲んで見ている人の全神経と全視線を集めているような、自意識過剰状態で、せっかく覚えた手順やセリフもしどろもどろ。そそくさと終えてしまった。 「今日習ったことを思い出して、勇気を出して実行してください」という言葉で、講習会は締めくくりとなった。 いざ、このような現場に出くわしたとしたら、衆人環視の中、妙に力んでしまい、かえって殺してしまわないまでも、あばら骨の1本2本、へし折ってしまいそうである。
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