気ままな日記
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2006年07月06日(木) 建前と本音

 同僚のお母様が亡くなったそうだ。92歳。オンラインの訃報情報に登録された内容は、職員の名前と故人との続き柄、そして葬儀の日取りと場所、喪主の名前。
最後に、葬儀等は近親者のみで行うので、ご会葬ご香典等はご辞退したいとのことです、という但し書き。
 そう書かれていても、幹部職員は参列するらしい。「辞退したいと言ってきてるので、課としては香典のとりまとめはしませんが、もし、包みたいという有志の人がいたら、わたしに申し出てください」と上司。
 ここで迷う。なんだか自分の心の中の善意を試されているような気になる。あくまでも有志なのだから、気持ちがあれば出せばいい、それほど親しいわけではないのだから出さないのだったらそれも良し。
 わざわざ辞退すると言ってきてるのは、後々、お返しだなんだとわずらわしいから、本当に辞退したいのかもしれないし、などと、出さない言い訳をしてみる。
 それにしても、他の人はどうするんだろう。誰も、「あなたどうする?」と聞きあっていない。本当はとっても聞きたいはず。ひとりだけ出さないでケチだと思われたくないもの。しかし、有志となっている手前、わざわざ聞くのも、相手の善意を試してるみたいだし。
 みんなにあわせたいのに表立って聞けないもどかしさ。腹の探りあいするぐらいなら、いっそのこと、ひとりいくらずつ徴収します、と言って欲しい。


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