気ままな日記
DiaryINDEX|past|will
この季節、夕方5時6時でもまだ明るいので、気ぜわしくなくていい。 帰りが遅くなると、駅から自宅までは、気を張る道のりである。 街灯は一応ある。両脇は住宅が立ち並んでいるので、無人地帯というわけではない。しかしひとたびなにごとか起きて、叫んだところで、我が身かわいさ、通報はしてくれるかもしれないが、助けに飛び出してきてくれるとは思えない。 そこで、後ろからゆっくりと近づいてくる自動車の音、自転車をこぐ音、歩く足音などに、自然と自衛の精神が働く。 こういう時、自分の前をスタスタ歩いている人は安全そうに思えるから不思議である。その人に置いていかれないように、足を早めてしまうことさえある。何かあったら助けてくれるかもしれない、などと期待しているのだ。 そしてなぜか、後ろから歩いてくる人は危険な気がして警戒してしまう。 ふたりとも見知らぬ人、偶然うしろになったり前になったりしているだけなのに、おかしなものである。
|