気ままな日記
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横浜にぎわい座の有名会を観に行く。昔、日テレの『笑点』を見に行ったことはあるが、寄席は初めてである。 毎月15日は1000円デー。お試し価格としてはちょうど手頃。場所は野毛、場外馬券場(ウインズ横浜などというおしゃれな名前になっているので、ファッションビルかと思った)を通り過ぎたところにある。お酒の飲み過ぎで肝臓をやられたか、はたまた外でのハードワークで日焼けしたのか、赤黒いお顔のおじさんが、ぼおっと立っていたりして少し怖い。
土曜日とあって、ほぼ満員御礼。 落語や奇術、漫才を取り混ぜておよそ2時間半。生身の人間が、目と鼻の先でしゃべっているというのが、映画やテレビ、パソコンに慣れた目には、やけに新鮮に思われる。食べる演技、飲む演技、間の取り方、客とのかけあい……。時々セリフをかんだりすると、こちらまでハラハラしてしまう。これもナマだからこそ。一方通行な感じではないのがいいところ。 開口一番に出てきた前座さんの、お灸の熱さに耐えかねたしぐさに至っては、本当に顔が真赤になっていて熱さがこちらに伝わってくるよう。 お客さんに笑っていただかないと商売にならない、と余興にもらした噺家さんの本音が妙にせつなく、床に頭をこすりつけんばかりのお辞儀がなんだかとても印象に残った。
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