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85 戦争を知らない子供たち

8月15日から2日が経過した。これはちょっとゆっくり時間のあるときに書こうと思ってたから遅れました。みんなもちろん知っての通り8月15日は終戦記念日だ。1年間の中でもやはりこの日は戦争について考えざるを得ない日だった。
残念なことにここ数年(2001年9月11日からは特に)戦争というものが身近になっている。あの同時多発テロから戦争は急激に俺たちの生活に踏み込んできた。こうなってから思うことだけど、戦争を知らない俺たちは、戦争というものに対する意識が消えてしまうんじゃないかってくらい薄れていた気がする。
俺が戦争というものを最初に認識したのはいつごろだっただろうか?おそらく小学校2〜3年生くらいじゃないかな?少なくとも今の俺の中での最初の戦争に対する恐怖を感じたのは、小学校の社会科見学で行った「第五福竜丸展示館」でのことだった。水爆実験により被爆した船、そして命を落とした人々。怖くて怖くて仕方なかった。色々なことを考えた。空を飛ぶ飛行機の音が怖かった。そのときはとにかく家族が戦争によって死んでしまうことが怖かった。そして戦争に行かされるんじゃないかって恐れた。戦争に対する恐怖は小学生の俺にいつまでもこびりついた。体験したわけではないのに、だ。ずっと怖くて、夢を見て、泣いていた。それでもそんな恐怖を忘れてしまうほどの、戦争と離れた時がたくさん流れた。
でも、どんなに時が流れて、どんなに多くの残虐な場面を見ても、戦争より怖いものに出くわしたことがない。戦争に対する感覚は、小学校のころに味わった感覚、あのまんまだ。
今みんなにとって戦争はどのようなものとして捉えられているのだろうか。テレビで渋谷でインタビューされる若者が映っていた。「8月15日、今日は何の日ですか?」という質問に本気で答えられない人がいる。そんな人ばかりじゃないとは思うけど、そんな日本の一面もあるのだ。
今、また戦争が身近になっている。でもこれは先生に教えられて学ぶ勉強じゃない。現実だ。
2003年08月17日(日)

VOICE / マッキー

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