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185 ちっぽけなプライド

小・中、そして高校の始めあたりまで、俺は無駄にプライドが高かった。
「プライドが高い」というのは、特に男にとっては一見かっこいいことのように聞こえる。実際にそう思っている人も多い。でもそんなことはないんだ。
なにかにつけて自分のプライドが優先されてしまうと、どうしても喧嘩腰になることになる。中学生のころはよく友達から「プライドがすごく高いよね」って言われ、そのときはそれが褒め言葉のように受け取っていた。今考えると、それは欠点を指摘されていたんだと思う。
細かい、小さなことに自分のプライドをかける、ということは、ある意味自己中とすらとれると思う。そのことに高校生の頃の俺が何がきっかけで気づいたのかは忘れたけど、プライドが高すぎるせいで周りとの諍いが絶えなかった自分に嫌気でもさしたんだろう。
守るべきプライドはちゃんとあると思う。どこまで譲っても絶対に譲れないプライドがある。逆に言えばそれさえ守れば、あとは必要のないプライドなんじゃないかな?そこをフォローできるのは、優しさであり、心のゆとりだと思う。
こうして心にゆとりができ、人に優しくなれることで人は大人になる。少年時代からひさしく会ってなかった友達にひさしぶりに会うと、だいたいが変わったなと思える。どこまでを子供というのかわからないけど、子供は周りにおける自分の立場を守るため、周りに対してプライドという壁をつくることで自分を守る。そんな壁をなくしても人と向き合えるようになっていくことで人は成長していくのかな。なんてね。

ちっぽけなプライドなんていらない。けどなかなかそう簡単にいかない。心にゆとりをもった優しい人間になりたいな。
2004年09月08日(水)

VOICE / マッキー

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