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186 9・11

あの惨劇から3年。
3年前、友達からのメールで事件を知り、テレビをつけて画面に映った映像をみて、とても現実の出来事とは思えなかった。まるで映画のワンシーンのようで、信じられなかった。
事件から時がたつにつれて、少しずつことの次第が明らかにされていき、戦争がはじまっていった。その流れに対して、俺はどこまで疑問をもっただろうか?戦争につながっていく過程を、何も思わずに見ていたわけはなく、時に妄想がいきすぎ、恐怖におそわれたこともあった。実際にビルにいた人々に自分を重ねることで、その恐怖を少しでも感じたり、亡くなった人の親族に自分を重ねることで、その悲しみを少しでも感じたり、戦争が起きることで日本も戦争にのり、まるで第二次世界大戦のように、殺伐とした未来を想像したり・・・。
でも、流れてくる情報に対してはあまり疑いをもっていなかったように思う。
「流れてくる情報」というのは、アメリカはアルカイダによりテロ攻撃を受けたのであり、アメリカは不意打ちをくらったのだ、ということだったり、テロに対する報復という形をとったその先のアメリカの行動は抜きにして、「9・11」に関してはアメリカが被害者、アルカイダが悪という構図だったり。
でも、前提のように思っていたことが、時がたつにつれ否定されはじめ、その情報を聞くと、今度はそっちが正しいように思えてくる。ブッシュとビン・ラディンは経済的に親密な関係にあり、ペンタゴンにつっこんだ旅客機に不審な点が多くみられることから、アメリカが自身で工作した演出だった可能性があり、戦争をおこしたいがための口実をつくるためのアメリカの陰謀であるという情報だ。
かと思えば、今度はその多くを主張し、国民に恐怖を植え付けているアメリカのメディアに対して警告を与えている映画監督・マイケル・ムーアが、実はブッシュと交流があり、ブッシュの許可のもと「華氏9・11」がつくられた、との情報まで出てくる。
ここまでくると、ムーアとブッシュとの関係を主張する人物の発言すら疑わしいもので、もはや信じられるものがない。現代となっては近いような国・アメリカ。でもやはり遠い国で、メディアを通して伝えられる映像やら言葉やら文字やらでしか真実をしることができない世の中で、裏に国家という大きな組織があり、どこまでも情報操作できるのだと知ったら、信じられるものなんてない。
一つだけ確かなことは、そんな国家間の利権争いによる陰謀のせいで、多くの命が犠牲となっている、という事実。「9・11」という事件の中で、唯一揺るぎない事実。そんな悲劇があり、犠牲者がいて、大切な人をなくした親族がいる。世界中が悲しみに暮れるなか、命一つの重さも知らずに、世界を支配しようとする陰謀があるという大きな可能性に、どうしようもない怒りと、恐怖と、じれったさが消えない。
2004年09月11日(土)

VOICE / マッキー

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