Deckard's Movie Diary
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2008年05月10日(土)  少林少女  大いなる陰謀  スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー

『少林少女』
相変わらずですなぁ・・・フジテレビ+ロボット+本広のトリオが作る映画は相変わらずですなぁ・・・(苦笑)。ストーリーの流れなんてどーでもよくて、とにかくターゲットと考える観客層にウケるか?ウケないか?それが最重要事項です。だからラクロスが絡む前半と、対決がメインになる後半は全くの別物!間違っても海外で上映とか止めて下さいね。柴崎コウを初めとして役者陣は頑張っていますが、こういう映画で頑張ってもなぁ・・・ご愁傷様です。


『大いなる陰謀』
最初に言っときます。『大いなる陰謀』という邦題ですが、それこそが!配給会社が仕掛けた“大いなる陰謀”でした。原題は『LIONS FOR LAMBS』。本来なら“LAMBS FOR LIONS”でしょ。“弱者の為の強者”とした題と映画の内容は相反するモノです。そこに監督・レッドフォードの狙いはあるのですが、ただ、問題提議だけして終わるってのは、どうなんでしょうか?「なるほど!」と思わせる提議ならともかく、多くの人が思っている事柄ですからねぇ・・・。決して悪い作品ではありませんが、ちょっと煮詰めが甘いかなぁ(って、オレって何様だよ!)


『スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』
1970年のベルリン映画祭で三冠を受賞した作品だそうです。監督は『散歩する惑星』のロイ・アンダーソンだと知っていたら絶対に観に行かなかったでしょうね(苦笑)。あの映画は全然ダメでしたから(苦笑)。この作品は彼の長編デビュー作で、ティーンエイジャーのボーイ・ミーツ・ガール物です。まぁ、悪くなかったですね。面白かったのは、前半は普通の幼い恋愛なんですが、後半は主人公二人の両親の方に重心が移動して、そのまま面倒でチグハグな大人の世界が描かれたりします。これはこれで中々高度なテクニックです。この映画は青春の初恋を描いていながら、ターゲットはある程度大人になった人々のような気もします。そういう意味で、誰もが甘酸っぱい気持ちを持っていたあの頃を思い出すかもしれません。全体にまとまりに欠けますが、観て損はないでしょう。ところで、主演の二人ですが、アニカ役のアン・ソフィー・シリーンはいいですねぇ!透明感に溢れ、不安そうな瞳に憂いのある表情・・・めちゃくちゃタイプです(苦笑)。なのに、相手役のロルフ・ソールマンは素朴な魅力はあるのかもしれませんが、ちょっとブチャイクでしょ!だって、周りはイケメンばかりで「ええ男がおるやん!」とか思っていたら、その中の一人がダーク・ボガードに黒い汗を流させた“ビョルン・アンドレセン”だったりするんですよ!北欧の冷たく乾いた風景の中のラブ・ストーリー・・・暖めたくなります。何を?


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