蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2002年03月29日(金) ふたりのロッテ

私たちふたりはとてもよく似ている。顔つきや仕種や雰囲気や洋服の好みもそうだし、ものの考え方から果ては好きな人の呼び名まで、本当にとてもよく似ている。前世というものがあるのならば、私たちはおそらく双子か何かだったに違いない。そして「似ているね」と他人から言われると、どういうわけだか、くすぐったいようなうれしいような気持ちになる。

今日も数か月ぶりに会ったのにも関わらず、まるで示し合わせたかのように、同じような格好をしていた。膝丈スカートにVネックのカーディガン、カーディガンの中にはボーダーのカットソーを合わせて、足元はブーツ。かろうじてカーディガンの色が違っていた。私は赤で、彼女は青。聞けば、彼女ははじめ赤いカーディガンを着てこようと思ったと言う。笑っちゃうくらい、何から何までよく似ているのだ。

私は彼女といると肩こりが治る。というのはものの例えだけれども、彼女の持つほんわかとした空気に包まれると、体の力が抜けていくのがわかる。ふだんあんまり人に言わない(もしくは言えない)ちょっと面倒で厄介なことも、彼女にはわりとすらすら話せてしまう。(ちなみに、私はそういう面倒で厄介なことは手紙にして、遠くの友達に送ることにしている。)私の弱くて甘ったれた性格、いい加減で面倒くさがりな性格を彼女は決して非難しない。だから、彼女と話していると、自分に無理のない答えが出てくる。

今日見つけた答えは、「焦らないで生きること」だ。焦って、形にすることばかりを求めない。この先どこに行き着くかわからないけれど、自分の気持ちをごまかさないで、その過程を楽しんでいこうと思う。


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