蜜白玉のひとりごと
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2002年04月01日(月) |
線路は続くよどこまでも |
電車の中で本を読むことが多い。ほぼ毎日である。バス→電車→電車→バスと乗り継いで仕事場へ向かうのだが、電車に乗っている時間が長いため、その時間を読書に費やしている。電車での読書はとてもはかどる。今日も話に夢中になっていて、危うく乗り過ごすところだった。
今日読んでいたのは『ふたりのロッテ』。何日か続けてひとりごとの話題にしていたら、また読みたくなったので、さっそく通勤のお供に。私の本棚には、いくつかお気に入りの岩波少年文庫が並んでいる。小学校の図書室で出会って以来、ずらり並んだこの明るい背表紙の本は、私にはとても親しいものとなった。『ふたりのロッテ』以外では、『レムラインさんの超能力』(ピンク色の背表紙)や『床下の小人たち』(こちらは黄色)が大好きだ。オレンジ色だと、ドリトル先生シリーズがある。青色の背表紙の本もあったはずなのに見つからない。どこへ消えたのだろう。
電車の読書で困るのは、話があまりにもおもしろくて笑ってしまうことだ。笑いをこらえようと必死になるのだが、時すでに遅し。口元はにやけているし、ひどい時にはくふふと声まで出てしまう。満員電車のそれは、結構恥ずかしい。だから、電車で読む本はきちんと選ばなくてはならない。泣きそうになるのも困りものだし、ひどくのめりこんでいて心ここにあらずの表情を他人に見られるのも、できれば避けたい。
電車の中で「おとなしく」本を読むというのは、案外難しい。明日は何を読もうか。手元にある本はあらかた読んでしまったために、近頃は再読が多い。ついこの間も『ホテルカクタス』を読んだ。『ホテルカクタス』の話は、また別の機会にゆっくりとするつもりでいる。明日は少し早めに家を出て、図書館に寄ることにしよう。
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