蜜白玉のひとりごと
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7月になった。梅雨はまだ明けない。首のまわりにじっとりと汗をかいて目が覚める。湿度が高くて蒸し暑い。窓を開けて外の空気を入れる。外の方がいくらか涼しいようだ。昨夜じゃんじゃん降っていた雨は上がっている。
おとといの深夜、「フラれた」と言って電話をかけてきた友達からメールが届く。「胸にぽっかりと穴があいた気分」だという。まずは栄養をとれと返事をする。おいしいものを食べていい音楽を聴きよく寝よ、と。お酒は勧めなかった。アル中にでもなられたら困るので。
新宿へ行くと、あっちこっちでバーゲンが始まっている。店員さんの「いらっしゃいませ〜」にも力が入る。恐いので近寄れない。Afternoon Tearoomでお昼のパンを買い、そそくさとデパートをあとにする。ここのポケットピザパンがお気に入りで、よく買いに行く。
朝 食パン1枚、スクランブルエッグ、充実野菜、牛乳、コーヒー。 昼 ポケットピザパン、シナモンクロワッサン、午後の紅茶(ミルク)。 夜 スパゲティミートソース、サラダ。
○昨日、図書館の児童書コーナーで思ったこと。忘れないうちに書いておく。 4歳くらいの男の子とお母さんが並んで長椅子に腰かけて、小声で絵本を読んでもらっていた。男の子はお母さんに寄りかかって食い入るように絵本を見つめて、夢中になって聞いている。お話が終わると満足そうに、ほうっと大きなため息をついて勢いよく立ち上がり、それから両手で絵本をかかえて棚に戻しに行く。しばらくして、また2冊かかえて戻ってきた。「これ読んで」とうれしそうに差し出す。この親子を見ていて、小さい頃の感覚を少しだけ思い出した。それは「おかあさんは魔法使い」だということ。まだ文字が読めなかった頃、この「ごにょごにょの記号」が読めるものだということさえ知らなかった頃、絵本を開いて、呪文でもとなえるかのように楽しいお話を聞かせてくれたお母さんは、それこそ魔法使いのようだった。夜寝る前の絵本の時間は、不思議の世界。
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