蜜白玉のひとりごと
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朝九時過ぎ起床。家が揺れるほどに風が吹いている。窓を開けると、壁に貼ってあるバス時刻表が飛ぶ。風が部屋を駆けぬけていくのがわかる。たぶん猫バスが通っている。
昼前、母と近くのスーパーへ歩いて買い物に行く。途中の小さな畑には、ナスとトウモロコシができている。強風のため窓が開けられず、あまりの暑さに部屋のエアコンを掃除する。
A・A・ミルンの『クマのプーさん/プー横丁にたった家』を読む。この岩波の愛蔵版は私が小さい頃から家にあるが、どういうわけだか今まで一度も読んだことはない。読むものではなくて眺めるものといったところか。ところどころに落書きがある。「たくしいさんへ おねがいがあるの」何のことやらわからない。プーさんのお話にタクシーは出てこない。
夜八時過ぎ、神社のお祭の花火が始まる。ベランダに出て見る。よく見える。すうっと上ってパッとひらいたあと、しばらくしてドンとお腹の底にひびく音がする。普通のまるい花火だけじゃなくて、ちょうちょの形とかいろいろある。強い風に流されてしまって、他のはどんな形なのかよくわからない。まるい花火で土星の輪っかが残るのもある。花火の上を飛行機が飛んで行く。飛行機からも花火が見えるのだろうか。「すごーい!」「きれ〜!」ひとしきり騒いで楽しむ。
朝 フランスパン、バター、グレープフルーツ、牛乳、コーヒー。 昼 そうめん、プーアール茶。 夜 ごはん、豚しょうが焼き、おくらとみょうがときゅうり、もやしマスタード和え、ビール。
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