蜜白玉のひとりごと
もくじ|かこ|みらい
家に帰ってきて、メイクを落として顔を洗ったついでに鏡を見たら、「おもい・おもわれ・ふり・ふられ」の「ふられ」ニキビがひとつできている。さらに、そのどれにも属さないニキビもひとつ。なんてこった。これはもう、現実逃避しかない。見なかったことにする。
お風呂あがり、ごく弱く音楽をかけて、ぼうっと風にあたる。昼間どんなに暑くても、夜になると風がさらっと涼しくなる。やわらかく吹く風に、日中から続いていた緊張がふっとほどける。目を閉じたら、そのまま寝てしまいそうだ。
今夜はこれからミヒャエル・エンデの『モモ』を読む。急にどうしても読みたくなって、というより欲しくなって、以前アルバイトをしていた本屋さんへ遊びに行ったついでに、そこで買った。オレンジ色の箱に入った、私の『モモ』。これよりひとまわり小さい愛蔵版も出ているけれど、私はこのオレンジ色の箱の方が好きだ。『モモ』は小学生の時に読んだきりで、しかも冒頭からきちんと読むのは今回がはじめて。これから毎晩、ゆっくりだいじに読むつもりだ。
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