蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2002年09月16日(月) 映画日和

朝は曇り。日がささず肌寒い。起きたのはいつもより遅かったが、手早く支度をして出かける。昨日の夜に決めた。今日は渋谷で映画を2本観る予定なのだ。渋谷に着くと雨が降り出している。雨が降ると余計に寒い。

11時からの上映に間に合うように急ぎ足で歩道橋を渡り、坂を登る。1本目はユーロスペースで『J.L.G自画像』を観る。さすがに朝イチだけあって人が少ない。がらがらなのをいいことに、隣りの椅子にもたれかかって観る。あれこれ考えずに頭を空っぽにして、と言うより、頭ごとゴダールに預けて、ただ観る。観ていて、雪が恋しくなった。この次札幌ヘ行くのは、雪が降ってからにしようか。歩き慣れない雪道で、おそらく何度かすってんころりん転ぶだろうけれど(雪道の歩き方は、もうすっかり忘れてしまった)。

カプチーノとサンドイッチで簡単にお昼ごはんをすませ、カフェの2階で雨の渋谷を眺めながら、川上弘美『溺レる』を読む。「さやさや」「溺レる」「亀が鳴く」「可哀相」まで読んで、一気に読んではもったいないからそこで止める。

カフェをあとにして、宮益坂を上がり、青山通りに出る。ここまでくると、街の雰囲気ががらりと変わる。渋谷の混沌とした感じがすぅっと抜けていく。2本目はシアター・イメージ・フォーラムで『彼女の恋からわかること』を観る。10人の女性が入れかわり立ちかわり、自分の恋愛をあけっぴろげに語る。世の中、こんなにさびしい女の人ばかりなんだろうか。ほんとうに?

雨の中をたくさん歩いたら、めったにないことだけれど、靴づれした。家に帰ってよく見ると、右足の親指の付け根と、左足の中指に水ぶくれができている。痛い。


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