蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2002年11月16日(土) 100冊目

今週の土曜日は仕事。土曜日は「超」がつくほど暇なのに、なぜか「年22回」出勤しなければならない決まりになっている。いまだ暖房の入らない職場で、延々とむだな時間を過ごす。暖房は集中管理のため、12月までおあずけ。そのせいかどうなのか、周りは風邪っぴきが多い。みんなひどい咳をしている。帰ったらイソジンでうがいしよう。

帰りの電車で、『いつか記憶からこぼれおちるとしても』(江國香織/朝日新聞社)を読み終える。記念すべき今年100冊目だ。東京の女子高生のお話は、今の24歳の私からも、札幌の高校生だった私からも、遠い感じがする。彼女たちは危ういのに、とても大人びている。諦めているというか、達観しているというか。不思議な存在だ。読みながら、たぶん眉間にしわが寄っていたと思う。それくらい、共感するという意味では私にはむずかしい本だ。それにしても、江國さんはきゅうりがお好きなのですね。


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