蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2002年11月18日(月) 人には添うてみよ

でも、人には添うてみよ、っていうじゃない?きのう母がぽつりと言ったことばだ。一人は気楽でいい、なんて私が言ったらそんな返事がきた。別にいつまでも一人でいいなんて思ってはいない。ただ、ちょっと億劫だなと思っただけだ。それに、深入りするのがこわい。とても好きでとても大切な人が、ある日突然遠くへ行ってしまうことがある。今度そんなことがあったら、耐えられるかどうかわからない。今、こうして普通に生活していることさえ、ときどき不思議に思えてくる。いきなり会社を辞めてオーストラリアに行っちゃったり(知人A)、眠れなくなったり(友人B)、そんなふうに壊れちゃってもおかしくない。

こうして何か月かたってみると、失恋はくもりガラスの向こう側みたいで、輪郭がぼやけていてつかみどころがない。ひりひり痛い感じもだいぶ薄れてきた。再び、深町直人候補を見つけた今、弱虫な私はどうすればいいだろうか。

「人には添うて見よ馬には乗って見よ」・・・親しく交わってみなければ、その人の性行の善悪はよくわかるものではない。(広辞苑第3版/岩波書店)


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