蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2002年12月09日(月) 空から降る雪

朝5時55分起床。ガラガラと雨戸を開けると、一面真っ白になっている。夜半には雨から雪に変わると天気予報で言ってはいたけれど、まさかこんなに積もるとは。明るくなるのを待って、冬用のコートを着こんでマロの散歩に行く。

マロははじめこそおそるおそる歩いていたけれど、すぐに雪の上をぴょこぴょこ跳ねまわり、私にもいっしょに走ろうと催促する。マロは雪がとても気に入っているようだ。まさに「犬はよろこび庭かけまわり」な様子。積もった雪をパクパクと口に入れては、プシュンとくしゃみをしてブルブルっとふるえる。その動作を何度も繰り返す。ひとりで夢中になって雪と戯れている。最後にレモンシャーベットを作って(注:おしっこ)、意気揚々と家へ戻る。

散歩の帰り、歩きながら路上駐車の車に積もった雪をすくって、小さな雪だるまを作る。外の階段の端っこに飾る。

通勤電車の中は、雪が反射する光で驚くほど明るい。それに、しんと静かだ。電車のガタンゴトンの音も、人の話し声も、あらゆる音が小さく聞こえる。そうそう、雪は音を吸収するのだ。この感覚は、札幌にいた頃に似ている。何もかもが雪に覆われて、世界は少し落ち着きを取り戻す。

都心の雪は夕方4時頃にいったん上がって、また6時頃に降り出した。でもそれも、次第にみぞれまじりの雨に変わってしまい、もう朝のようなしんしんと降り積もる雪ではない。

仕事を終えて帰ってきたら、階段の端っこの小さな雪だるまは、溶けてくずれていた。


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